2011年2月13日日曜日

豊田

少し早めに着いた古美山に停めた車の中で寝て待つ。
ちらと覗いた『まる』、『ばつ』は上部にできた氷が解け始めて今日は触れそうも無い。
ただでさえ低い目的意識をさらに低下させるのに充分なコンディションだ。
頭がぼーっとするのは、心の闇から目を逸らすため昨日も午後3時から飲んでいた為だろうか。

「あー遅刻遅刻。トリさん怒ってるだろーなー、へへへ」
少し遅れて着いた自称岐阜代表が外で騒いでいる。
自称岐阜代表
あまりの気分の乗らなさに危うく帰ってしまおうかと考えていた彼は、しぶしぶ極寒の駐車場へと車を降りる。
「自分にとって30分は誤差の内だ」とおおらかな心を行動で示してみせたTKOと無事に合流した彼らはなんとなく古美山の遊歩道を上がっていった。
満員御礼なリーチロックの右端でアップと見せかけた本気トライを繰り出すTKOに
「それは使っちゃーイカン!でもそれは上に抜ける時だけは使ってもいい。」
と指摘してくるヴェテランに
「あっ、へー、そ、そうですか、すごいですねー」
と、何が凄いのか意味不明な相槌を打つTKOの言葉には今後気を付けようと彼は心に刻んだ。

『文明開化』をあと5年くらいでいけそうな可能性を見い出して満足げな2人は、偶然居合わせたクラシマ隊長率いる静岡軍団と接触。

「なんか面白そうだし、付いて回りますか。」と了承を得ないまま意見を一致させた3人は『雪月花』に同行する。
正確な場所を誰も知らないままに行くのは危険と判断し、携帯で初登者へのコンタクトを試みる。

「下流の赤い橋を200m越えて左側だ。」

初登者の回答に対してTKOの鋭い洞察が冴える。
「いや待てよ、最近のヤツの若年性アルツハイマーっぷりから判断するに、”200m”も”左側”もあてになりゃしないのでは...。」
疑心暗鬼で辿り着いた赤い橋を200m越えた左側の岩にチョーク跡を発見した一同は、もはやそれが『雪月花』であろうとなかろうとどうでも良かった。

いつから尾行していたのか
「ねぇねぇ、ちょっとキリキリ舞い行きましょうよぉ」
と突如現れたシモスケ。
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今日のみんな
「はぁ?行かねーよ!」
とむげに断りを入れると、さっさと一人だけムーブ解決して完登。強制的に移動モードへと切り替えるつもりだ。



ネギちゃんとどっちが可愛いか対決を2対1で制したシモスケの勢いは留まるところを知らず「ねぇキリキリ舞い!んじゃギロロ!」
と果てしないワガママっぷりに折れた3人は「んじゃギロロ」と移動を余儀なくされる。

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んじゃギロロ
強風で椎の木の森が騒がしい。

「森が怒っている!」
「違うの!私たちはあなたを傷つける為に来たわけじゃないわ!」

ナウシカごっこで盛り上がるTKOと自称岐阜をサクッと無視して『ギロロ』を完登するシモスケと彼。


ナウシカごっこもイマイチ盛り上がらないのか
「ねえトリさん、10こ下の妹さん可愛いんでしょうねー」と、話題を変えるTKO。
「まぁオレの妹だからね。可愛くない訳がないじゃん。」
「ちょっと会わせてくださいよお」
「10こ下っていってももう27だからね。そんな遊び半分な男と合わせる訳にはいかんつーの!」

どれだけ妹を悪い男から守ったところで彼の苦労が報われることはないだろう。
27といえば立派な大人であるし、第一彼にはそんな妹もいないからだ。

ひとしきり妄想列車を走らせたところで古美山へと舞い戻る一行。
「大和やりたいです。」
という自称岐阜の思いを叶えるために皆でマットを運ぶ。
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大和をトライする岐阜(左)とTKO(右)
この調子なら自称岐阜の『大和』もあと5年くらいでいけるであろうか。

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