2011年12月19日月曜日

風邪の週末

彼は風邪をひいていた。
Taylor Swiftがエプロン持参でおかゆでも作りに来てはくれまいか、などと一瞬とはいえ妄想してしまったのは熱のせいか。
そして、一人暮らしの寂しさを金曜ロードショーのアリエッティで紛らすなんてありんし、と乗り込んだSUNNY ROCKでこじらせた。

日曜。
こんな時に極寒の岩場へ行くとはよっぽど馬鹿なんじゃないかと思った彼であったが、子供を連れて行く約束を果たすため重い腰を上げた。

待ち合わせの1時間前に到着した古美山は、彼のテンションを著しく低下させるのに十分過ぎるほどの寒さを発揮していた。
はたから見たらすこぶる愛想を失っているのではないかと不安になる。

「えー、全然寒くないし!」という息子たちのことが本当に馬鹿なんじゃないかと心配になり始めた頃、最凶軍団が到着する。

軍団の到着に俄然テンションを上げる息子たち。
申し訳程度にスポットするこーちゃんに見守られ、ハードプロブレムを次々とsendする。

スポット
ひとまずスポット業も落ち着いたとみえ、自分の準備の為に爪を切り出すこーちゃん。それをじっと見る息子。

「あー、こんな長くちゃ加藤鷹さんに叱られるなー」
「え、誰?かとうたかさんって?」
「凄い人だよ。おまえのパパよりもずっと凄い。」

「オレの何を分かっているのか!?」と一瞬言いかけるも、はいはい、そこまで、と鷹さんの凄さを子供目線で説明する術がない彼が会話の腰を折って事なきを得る。
子供に余計な知識を吹き込む「ヤナモトさん」を、「山本さん」と同じアクセントで発音する息子たちにあえて間違いを訂正しないことで彼はささやかな復讐を試みた。

しかし『ふとっちょガエル(e)』を相変わらず登れない「ヤナモトさん」を見た彼は
「なんだ、少しはかわいいところもあるじゃないか」
と許す気になったが、アクセントはまぁどうでもいいので訂正しなかった。

大田方面へと移動し、『ゴリッパ(f)』に辿り着く彼ら。
申し訳程度にスポットするシモスケに見守られ、ゴリッパ上部へと突っ込むかに見えるこーちゃんも、ただそう見えただけであった。
今日のみんな(スポット)
「某ジムにおいて訳あって常連たちからつれない態度をとられているのです。」
というシモダの告白に
「他人事ながらオンナがらみのトラブルは本当に愉快だなぁ、ほのぼのさせやがってこの~」
と、周囲がゆるふわパーマ並みにほんわかした所を見計らってシモスケが上部に突入する。



さすがに体力の限界を感じた彼は、一度も登っていないのになぜか中指に施したテーピングを剥がしながら、「ヤナモトさん」の惜しくなかったと言ったら嘘になるかもしれない程度のトライを確認して大田を後にした。

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